今日まで頑張った私へのご褒美と明日の私を激励する大切な家具。
ほんの数十年前までは、親やおばあちゃんが使っていたチェストを孫の私が譲り受けたりしたけど、最近は珍しくなってきたな。でも、しっかりと作られたものはちょっと背伸びしないと買えないかもしれないけど、チェストって他のどんな家具よりも、親のちっちゃな想いがたくさん詰まった、大切な家具なんですよね。
そう愉しかった大切な人との・・
洗濯物をたたんだお母さんは、何を考えてたのかな。
赤ちゃんの時のことを思いながら「このヨダレかけ、大好きだったけどいつもいっぱい汚してくれた
よね」とか、ちっちゃな靴下を眺めて「こんなちっちゃい足してたんだ」とか。新しい服が入り古い服を処分するのに、想い出がいっぱいありすぎてなかなか捨てられない。お母さんにだけ授けられた、忘れられない大切な想い出と、ともに歩んできた大事な無垢のチェスト。
私がお母さんになった時、母親はこんなことを感じていたんだなってわかるようになってきた。母が私に譲ってくれたチェストもやっぱり無垢のシンプルなチェストだった。消えかかったマジックの悪戯書きや小さな傷。愉しかった頃の小さな想い出がやっぱりここにも残っていて、今になってやっと、親の想いがわかったし、母親の使っていたチェストを使うことが出来てよかったな、って思う。

日本人に馴染みのサクラ。でもねこの朱里桜は青森県下北半島以北にしか生息しない稀少材です。朱里桜そのものも少なくなってきていますし、サクラ自体大きくならないのであまり流通していません。サクラは上品な木目で評価を得ていますが、この朱里桜はそれだけでなく、数ある樹木の中でも非常に落ち着いた木の1つです。
私達は『暴れにくい』と言いますが、伐採されて家具となった木も生きています。人と同じように感情を表現します。湿気が多くなると膨らみ乾燥してくると縮みます。直射日光やエアコンのかけすぎには注意が必要ですが、朱里桜はそのような感情の大きさが非常に小さいためあまり大きく動きません、そう『暴れにくい』のです。

最良の材料と最良の技術。どんなものでもそうですが、これら両方が揃えば本当にいいものが出来るでしょう。北海道産の朱里桜を使う限りは、やはり最高の技術を要しますね。工房森の精のチェストは先人達の技を継承しつつ、構造力学に基づいた家具作りをしています。いま家にあるチェストの引き出しを開けて横から見てください。
チェストの抽斗部分の加工には、鳩尾組継(きゅうびくみつぎ)と言われる技法を用いています。現在ほとんどの量産家具で使用されているダボ継では、扱い方にもよりますが2年もすれば、引き手のある手前の板と側の部分が外れガタガタに壊れしまいます。
この鳩尾組継の場合は、前の板と側の板ががっちりスクラムを組んでいるので手前へ引き出す力にも耐えることが出来ます。伝統の技と最高の無垢のチェストを後世に伝えていけるよう、さあ一緒に選んでみましょう。

朱里桜のチェストでは木の良さを実感していただくため、天然由来のオイルで塗装を施し、また不必要な金具類を使用しておりません。デザインはあくまでもシンプルにおさえ、手に合う様程よく角を丸めています。このよう に様々な面で完成度を高め、最後にベテランの研磨職人の手によってチェストの細部に至るまでツルツルに磨きあげていきます。自然環境と人の体に配慮することはもちろん抽斗内部には桐を使用することで大切な衣類を守ります。桐は乾湿調整を行うことで抽斗内部を一定の状態し、また発火しにくいという特性があり火災から衣類を守ったという話もあります。
それぞれの材料・原料・そして技術によって作られた朱里桜のチェストは、あなたの子供へ、そしてお孫さんへと受け継がれていくチェストです。子供のつけた傷も、月日を経た木の色合いも、20年後には全てがいい想い出となりあなたを愉しませてくれることでしょう。本当に考えてみましょう、私達の大切な地球環境と大切な人との想い出を。
*寸法や大きさ、抽斗の数に関してオーダーメイドをご希望の方はお問い合わせよりお願いします。
*寸法や大きさ、抽斗の数に関してオーダーメイドをご希望の方はお問い合わせよりお願いします。
お取り扱いの注意

自然のカタチに近い状態(無垢の木に植物オイル)で仕上げられているため、扱い方も少し注意してください。まず、水は厳禁です。濡れたら乾いた布で拭いてあげて下さい。そう、雨に濡れたお子さんを拭いてあげるように優しく・・、乾いてからザラザラしてたら、細かいペーパー(そうですね、・使い古したものか、例えばP800位の)で軽くなでて下さい。その後、天然植物オイルを布で摺りこむように塗り、ふき取ってあげれば長く、長〜く使っていただけます。天然植物オイルって言っても、身近なオリーブオイルや椿油でも 充分です。 森の精では、出来る限り自然に近い状態でのもの作りにこだわっているので無茶な使い方をすれば壊れます。昔の建築物をご覧になればおわかりのように、木は鉄よりもはるかに長持ちします。しかし鉄のように硬くないので、投げたり叩きつけたりすると凹みます、壊れます。また、鉄よりも繊細なため水や乾燥や弱いので、水をかけたりエアコンの吹き出し口やストーブの近くに放置しないで下さい。 人も雨の中傘もささずにいると風邪をひきます、ストーブの横に ずっといたら・・・丸焦げ?!になっちゃいます。形あるものは壊れます。